フライフィッシングに温度計は携帯しましょう
トラウトの活性や、水生昆虫の状態を推測するのに役立ちますので、水温を記録することをおすすめします。
自分が年に何回も通っている川(ホームリバー)のデータは特に役立ちます。水温と気温、天候(晴れ・曇り・雨)、釣れた魚の数、どんな虫が飛んでいたか、ストマックポンプで出てきたもの、どこで釣れたか(白泡の辺り、瀬下、流心部、巻き込み)などメモっておいて、オフシーズンに見直すと何かしらの発見があるものです。
疑問に対する仮説をたてる
同じ水温なのにこの日は釣れなかった。この日は釣れてる。さて何でだろう?と疑問をもつわけです。その疑問に対いて原因を推理していくと、あなたの仮説が生まれます。
例えば、水温10度3月下旬に5匹も釣っている。同じく水温10度4月下旬は1匹だけ。仮説、雪解け水の影響で水温が10度まで下がったから魚の活性が落ちたのでは?それでは、4月下旬で沢山釣れている日のお水温を調べると14度だった。平時より4度下がると魚は活性を失うのかも!と思うわけです。
仮説に対して対策を練る
では、活性が落ちた魚は何処に溜まるのか?①流心でガンガン泳いで定位している。②巻き込み(反転流)のところでじっとしている。③岩陰の流れが止まったところにじっとしている。
この場合②③と答えるのが妥当ですよね。
ではでは、じっとしている魚の目の前に落とせる毛鉤はどんなものがいいのか?①ドライ②ウエット③ニンフ
この場合も②③と答えるのが妥当ですよね。
フライタイニングに工夫が生まれる
では、毛鉤が早く沈む工夫はどうする?①ウエイトを多めに巻く。②マテリアルを少なめに巻く。③水の抵抗のあるファー系を使わない。④ピーコック(クジャク)クイル(山鳥)系の毛鉤を巻く 。
この場合①②③④全て当てはまります。
頭の中で次回のシュミレーション
さあ、毛鉤を作りながら、ガン玉を使うか、マーカーから毛鉤まで何センチにするか、ティペットはフロロカーボンにするか、頭の中で次回のシュミレーションが始まって来ます。
釣れなかった状況に対して仮説をたてて、 次はこう攻めてみようと発想が生まれ、自分が考えた戦略通りに釣れたときに達成感を覚えます。そして、あなたのたてた仮説が実証されたと思っていいでしょう。これもフライフィッシングの醍醐味ではないでしょうか。
仮説から戦略をたてるにも、データは多い方が良いわけです。とりわけ、水温測定とストマックポンプのデータは参考になります。
また、水温測定していればで、ホームリバーならば、この時期なら何度がベストの状態か把握できるようになりますので、温度計を携帯することをAkioはおすすめします。
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投稿後記
Akioは沢で転んだり、崖から無理に降りて、リールや竿、偏光グラスなど結構壊しています。なぜかキャシャな温度計は一度も壊れてません。まだビギナーだったころ、初めてフライ用の温度計を買って、それを今でも使い続けています。軽く10年以上使ってます。もうすぐ九十九神(つくもがみ)になるかもしれない温度計です。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。他にも記事を投稿しております。読んでいただければ嬉しいです。Akio
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