早川(支流前川)(新潟県糸魚川市)

早川 支流前川 早川(新潟県糸魚川市)
早川 支流前川 フライフィッシング

支流の前川

新潟県糸魚川市に早川が流れています。7月に早川の支流前川に行ってきました。バス停「坪野入口」の近くにある橋から入渓しました。ここは早川合流部から50m上流になります。

川幅は河原を含めて10mぐらいです。実際に水が流れている幅は5~8mです。川の両サイドは木が茂っているので、ところどころ川にウエーディングしないと竿が振れないところがありますが、おおむねキャストしやすい広さを持っています。

養魚放流も多いようです。糸魚川内水面漁協の管轄です。

フライフィッシング
イメージ(写真ACからDL)

地図

早川・前川合流部・バス停「坪野入口」付近

上早川地区公民館付近

実釣記①

7月上旬、13:00入渓、天候は晴天、ほぼ無風、気温29度、水温17度、ごく僅かに緑色に見える水質、水量はやや渇水気味でしたが、初夏のフライフィッシングにはベストな状態でした。ただ陽射しは強いので魚さんの警戒心は高いと予想します。

流下物は調べませんでしたが、陸生昆虫も水生昆虫も流されてきてると思います。(初夏ですから)フライチョイスに幅が出ますよね。さて、魚さんは何を好んで食べているのかな。ライズは見当たりません。水生昆虫の羽化も見当たりません。蝶々が飛び回ってます。

ヤマメ フライフィッシング
ヤマメ(写真ACからDL)

パイロットフライに♯12黄色いパラシュートを選びました。お魚さんたちが主食としているモンカゲロウやガガンボを、模している毛鉤を選びました。

小さい落ち込み、浅い流れからは反応ありません。深い流れを狙っていきます。テンポよく釣り上がり深場、深場で粘る作戦です。

低い堰堤に行きつきました。深いです。広いです。ほどほどの流速です。一級ポイントです。

流れが強いところの、白泡をめがけてキャストしました。白泡で一瞬毛鉤を見失いますが、泡の切れ目を過ぎると見えてきます。毛鉤を確認出来たと同時に「バシャ」と出てくれました。

渇水気味のときは、流れのある白泡の底に魚さんは集まるようです。食い気のある魚さんは毛鉤が水面に落ちてすぐに捕食してきますよ。たぶん飛んでる虫も見てるのでしょう。無事に合わせも決まりランディングしました。21㎝のヤマメさんです。「釣れてくれてありがとう」←Akio心の声

ストマックポンプで食べているものを調べました。圧倒的に緑のイモムシが多いです。他には小さい松陵バッタ、アリ、小カゲロウの幼虫、何やらの羽虫の残骸が見られました。アダルトのカゲロウ、ガガンボは食べていないようです。でも黄色の毛鉤で釣れましたので、魚さんは捕食物をセレクトしてないようです。どうやらフレーディングレーン(捕食範囲)に流れてくるものに反応しているようです。

実釣記②

深いところだけ狙ってどんどん釣り上がりました。時どき「ピチョ」と反応はあるもののフッキングしませんでした。フライをサイズダウンしてもフッキングしません。そして1,2回「ピチョ」と出た後は警戒されたのか反応がなくなってしまう。粘りますが釣れません。たぶん小さいハヤでしょう。(たぶん)

また低い堰堤に行きつきました。慎重に観察し白泡の中でも目立つ黒系の♯12パラシュートを1番太い流れにキャストします。白泡に毛鉤を放り込みます。

ほぼ流心を毛鉤が流れて来ます。「ゴボッ」と反転した魚体が見えました。スパッと合わせます。魚さんは川底に向かってぐんぐん走ります元気いっぱいです。しばし引きを楽しみ、魚さんが心臓麻痺をおこさないように元気なうちに強引にランディングします。24cmのイワナさんでした。

イワナ フライフィッシング
イワナ(写真ACからDL)

ストマックポンプの結果は、緑のイモムシとカワゲラの幼虫(黒)ともに2㎝ぐらいのものが多数でした。そのほかにカゲロウの幼虫、ヤゴ、ユスリカの幼虫、羽のある虫は♯22以下の極小サイズを食べていました。

水面の虫(羽のある虫)は極小5㎜ぐらいを選んで(セレクトして)食べているようです。今回ドライで釣れたのは、きっと毛鉤の色と大きさがカワゲラの幼虫に似てたからでしょう。

カワゲラも水面に浮かんで羽化します。脱皮を失敗で水面に貼り付いて流されてしまった虫をトラウトはよく捕食してます。(過去に、ストマックポンプしたら脱皮した抜け殻(シャック)が大量に入っていたことがありました。)

ストマックポンプについて

フライフィッシング
ストマックポンプ
ストマックポンプとシャーレ(写ルンですで撮った)

ここまで記事を書いてきて、ストマックポンプの話が多いですよね、Akioはストマックポンプする魚のサイズはおおむね20㎝以上に決めています。というのも、リリースを前提に釣っていますので、体力的に小さな魚にストマックポンプしますと弱ってしまい、リリースしても生存率が低くなるからです。

いつも稚魚しか釣れていないAkioですが、珍しくナイスサイズが続きましてストマックポンプをしているわけでございます。

実釣記③

前川は合流部から200~300mほど釣り上がっていくと、巨大なU字管で護岸された用水路の区間になってしまいます。ここで釣りは終了となります。

ここの最後の堰堤で稚魚ヤマメさんが遊んでくれました。稚魚さんたちの反応が無くなったところで納竿しました。

まとめ

  • 早川の支流前川はキャストしやすい広さの川幅があります。
  • 初夏では陸生昆虫も流されている 。フライチョイスに幅が出ます。
  • 渇水気味のときは、流れのある白泡の下の川底に魚は集まります。
  • フレーディングレーン(捕食範囲)に流れてくるものに反応します。
  • 水面の虫(羽のある虫)を捕食するときはサイズを選んでいるようです。
  • 初夏、ストマックポンプで調べた結果は、圧倒的に緑のイモムシが多かったです。
  • ストマックポンプする魚のサイズはおおむね20㎝以上にしましょう。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。よろしかったら他の記事も読んでくださるとうれしいです。Akio

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