マッチ・ザ・ハッチ 蒲田川でフライフィッシング

蒲田川 アマゴ 岐阜県遠征
マッチザハッチ_蒲田川_ヤマメ(アマゴ)
イメージ(写真ACからDL)

超有名河川”蒲田川”

神通川水系、高原川支流、蒲田川はフライフィッシングの雑誌でも、よく特集記事が載っている超有名な河川です。特徴は、解禁日当初から水温が高めで、水生昆虫・渓流魚の活性が高いことが挙げられます。3月解禁時にすでにメイフライ(カゲロウ)のハッチ(孵化)がみられドライフライで楽しめるという珍しい河川です。周辺には奥飛騨温泉、新穂高温泉、平丸温泉など沢山の温泉郷があります。資源保護している漁業組合は高原川漁業協同組合 になります。

地図

蒲田川

行き先を決めずに家を出る

地元、新潟の川も解禁していましたが、谷の斜面に残雪が多く、万が一釣っている最中に雪が崩れてきたら”あの世行き”確実ですので、Akioは雪が解けるまで我慢していました。

・・・・・我慢できませんでした。

当時の日記より、「3月28日23:30に家出する。寝ても覚めてもフライフィッシングのことしか考えてない異常な精神状態。釣りに行けない日が続いているので禁断症状が出たのだろうか?行き先を色々思案しながら運転する。・・・・4:30目的の蒲田川、赤い橋(宝橋)に到着し仮眠をとる。」

栃尾温泉街と新穂高温泉街の間に入渓

蒲田川、赤い橋(宝橋)付近は栃尾温泉街です。その上流側に行くと新穂高温泉街があります。

赤い橋から新穂高温泉に向かうと、正面に北アルプスの山々が見えます。川を右側に見ながら進んでいくと、砂防ダムのような大きなプールが見えてきます。今回はここから入渓しました。

遊漁券は道中に休憩で寄ったコンビニ(タイムリー)で購入済みです。5:30、まだ薄暗い中でしたが入渓しました。1番乗り!誰もいませんでした。

この時間に大きなプール では、もうライズしていました。ライズ狙いで、色の薄い系、濃い系をローテションしながら♯12~18番までパラシュート、スタンダートのドライフライをキャストするが無視されました。・・・釣れないです。あああ敗北感が満ちていく。

解禁から29日間、連日フライマンが大挙しておと連れているはずです。さすがにスレています。 お魚さんは、ハックルを使ったパターンを、すでに 危険と学習しているようでした。さらに、極僅かなドラッグ(糸に引っ張られて自然に流れていない状態)にも敏感のようでした。

流れが止まっている所でライズしていた魚がやっと釣れました。ライズの正体はハヤ(ウグイ)でした。

小さめのプールで小カゲロウの大ハッチ始まる

10:00曇り空、巨大プールの上に移動すると、こじんまりとしたプールが在りました。ライズしないか眺めていると、やけに虫が顔に当たってくる。蚊なのか?何の虫か判らない。サングラスの中にも入ってきた。捕まえると1㎝ほどの黒い小カゲロウでした。どうやらカゲロウのハッチ(羽化)が一斉に始まったようで鼻にも目にも入ってきました。プールでは無数のライズが始まっていました。

フライボックスから貴重なCDCダン(コンパラダンのCDCバージョン)#14を選びパウダー(フロータント)をシャカシャカまぶしてからキャストしました。瀬下(プールの下側)から狙っていきます。ぷっかりと浮いてコロコロッと流れたフライを アマゴさん が「ボコン」と咥えてきました。大きさは24㎝でAkioにとってはナイスサイズです。

蒲田川 アマゴ フライフィッシング
CDCダンで釣れた 蒲田川 アマゴ (写ルンですで撮った)

スレたトラウトに効く最強パターンはCDCパターンだった

CDCとは、鴨の尾近くにある油腺に生えている綿毛のことを言います。とっても細い繊維構造で、とても軽く、油腺からでる油脂をまとっていて、かなり浮力が高い羽毛です。

しかし、CDCは一度水を含んでしまうと、なかなか乾きません。乾かない状態ではすぐに沈んでしまいます。一匹釣ったら新しいものに交換する感じになります。

アマゴが釣れた直後に小雨が降り始めました。CDCは雨が降っていると濡れて使えないので、ハックルパターンにチェンジしました。ハッチしている黒い小カゲロウに合わせてアダムスパラシュート#16をつけました。

ライズからフレーディングライン(捕食する流れの筋)を予想し、その筋にフライを流します。アダムスPに反応して近づいてきますが食べる寸前で反転してます。何回やっても食ってくれませんでした。ウ~ン偽物と見切られている。

ハッチしている小カゲロウに似ているCDCにチェンジして同じところを流します。魚が寄ってきます。ゆっくり吸い込みました。シュバと合わせました。簡単に釣れましたCDC最強です。釣れたお魚さんに、パーマークに 赤い斑点が 無かった・・・ヤマメでした。

蒲田川 やまめ
蒲田川 ヤマメ (写ルンですで記録)

リフレッシャー液(ボトル)にCDCを入れて、最大呼気で「フーーーッ」フライの水分を飛ばします。ドライシェイク(ボトル)に入れて「シャカ・シャカ・シャカ」で半乾きの状態まで復活させてから、再びライズを狙ってキャストします。

毛鉤が落ちてすぐの反射食いはしないようです。手ごわいです。1~2mは流れ方を見てから捕食しているようです。長くナチュラルドリフトした時だけ襲ってきます。3匹目はアマゴ、4匹目もアマゴ、5匹目もアマゴでした。5匹すべてCDCで釣りました。

蒲田川 アマゴ
蒲田川 CDCダン#14でHIT!(写ルンですで撮った)

CDCは沈んでも威力あります

5匹も釣るとCDCはほとんど浮力が無くなります。フロータントの浮力だけで浮いている感じです。更に雨が強くなっていたこともCDCを使うにはつらい状況でした。

でもCDCで釣り続けました。キャストして1mも流れると、川の流れに巻かれて沈んで見えなくなってしまう。沈んだ近くでキラッと魚の反転が見えたので念のため合わせるとアマゴさんが釣れました。・・・CDCはウエットでも効果ありました。

因みに、水面に浮かんでいるドライフライよりも、水中に沈めているウエットフライの方が咥えている時間が長いそうです。沈んだ毛鉤をピックアップしようとしたら釣れていた!なんてこと有りますよね。

14:30ライズも無くなりました。そして、濁りも強くなったのでしかたなく納竿しました。

まとめ

  • フライマンが多く訪れる川です。
  • みんなが使うハックルパターンの毛鉤は、日を追うごとにスレて反応しなくなる。
  • 3月なのに、蒲田川はまるで盛期の状態。運が良ければマッチザハッチを堪能できます。
  • スレた魚にはCDCパターンが有効でした。
  • CDCは湿ると沈みやすいのでリフレシャーとパウダータイプのフロータントは必須です。
  • CDCなら沈んでも(水面直下なら)魚の反転で合わせれば釣れます。
  • 蒲田川の周辺は温泉がいっぱい在ります。

今回の釣行は、とても楽しかったです。最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。

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