解禁日はどこに行こうかな
2月25日から28日に東京で技術者研修の出張でした。弊社は自家用車での出張は認められていませんでしたが、 車で 東京に行きました。(もちろん会社には内緒にしています。)それも、その翌日3月1日は全国の河川が一斉に解禁となるので、前々から釣りに行く気満々で有給休暇をとっていたのです。 研修中は出張報告書もそこそこにフライタイニングに時間を費やしておりました。毛鉤を巻きながら解禁日はどこに行こうか思案してはニンマリしていました。もうすぐ解禁日と思うとワクワクして寝つけなくて、釣り雑誌の解禁日特集を読みながら「狩野川、富士川、大井川、湯檜曽川…どこに行こうかなぁ~」と考え込んでました。
毎晩、散々悩んだ挙句、まだ雪が多い地域は水温が低いかもしれないと思いまして、冬でも雪が降らない伊豆「狩野川」に向かうことにしました。
春先の釣り場を選ぶポイントは、温かい地域、降雪量が少ない地域の他にも、日照状態の良い 山の 面にある川(支流)は比較的に日陰になる時間が多い川よりも水温が高くなり、水生昆虫や魚が活動する温度に達しやすいです。それと、湧水が多い支流を夏の間に見つけておくといいです。夏は草木で釣る出来ない細い支流でも、春ならば草が生えていないので竿が振れるからです。どの川が湧水が多いのか?どう探すのか?・・・雨の影響で本流は濁っているのに、 濁らない支流あります。濁らない理由が護岸工事で用水路(コンクリート)でなければ湧水が多いとAkioは判断してます。
狩野川は広大 支流の大見川を目指す
28日の研修は17:30に終了。その足で東京脱出し伊豆へと向かいました。日付が替わるまで運転しまして、やっと静岡県に入りました。1:00ごろ、もうすぐ大見川に着きそうという処で睡魔に襲われまして、無理をせず路肩の駐車スペースで少し仮眠をとりました。当時のマイカーは、ミニバンでしたので2列目と3列目シートを倒して快適に車内泊ができました。寒さで目が覚め時計を見ると3:00でした。頭がクラクラしてましたが車を走らせ大見川に向かいます。途中立ち寄ったコンビニで遊漁券が売っていました。大見川の「やな場」という部落に4:00到着しましたが、まだ真っ暗でしたので再び仮眠をとりました。朝、明るくなると辺りはワサビ畑が広がっていて、感動するほど美しい風景でした。
実釣!大見川上流域
川は小さく魚が溜まる淵のプール的な所はほとんどなくて、落ち込みが連続していました。ですが水量は申し分ない良い渓相でした。インセクトネットには極小のユスリカ?ピューパ、ラーバがひっかてきた。上流の遠くに釣り人の姿も見えました。道具を準備し入渓します。♯15のパラシュート(黒)をパイロットフライとして選びました。水温は8℃でした。
落ち込みの泡立った辺りに毛鉤をキャストして瀬下まで流します。こう言うのは簡単ですがチャラ瀬はフライラインが先に流されて、すぐドラッグが掛かってしまいます。カーブキャスト、スネークキャストに素早いメンディングを加えて、少しでも長くナチュラルドリフトさせるように工夫しましょう。岸や岩にフライラインを置くようにキャストするのも効果ありです。
落ち込みの泡の切れ目を狙う
ヤマメ・イワナさん達は、水中や水面だけではなく空中も見ています(たぶん)。特に落ち込みの泡の下に陣取っている魚は、毛鉤が失速気味にゆっくりとふわ~っと落してやると、水面に落ちたと同時にバシャと魚体が見えるほどライズして来ることが多いですので、それを見越して合わせられる体勢(左手はラインを持っている)に素早くすることと、反射的に合わせが強くなり過ぎないようにすることを意識しておくといいと思います。下の写真はこのパターンで釣ったヤマメさんです。つまり、落ち込みの泡の切れ目は毛鉤の落とし方で釣れ!(パラシュートキャストを覚えましょう)
瀬下!(落ち込みのすぐ上)を狙う
渓流は落ち込みから瀬の部分そして次の落ち込みとパターン化しているわけですが、瀬下とは次の落ち込みの前部分になります。じつはエサ釣りもここは根がかりし易く苦手な場所(部分)になりますので、瀬下に居ついている魚さん達は釣られずに残っている可能性が高いです。そして、ドライフライならば落ち込むギリギリまで流せるというアドバンテージがあります。ただし、ここにいる魚さんは、ドラッグに敏感な印象をAkioは持っています。少々長い距離をナチュラルドリフトしないとドライに出てこない印象です。(じっくりエサかどうか見られている感じです。)攻略法としては、ラインスラッグを作るキャストを行い、フリップとメンディングいれてドラッグを回避させる方法が一番いいと思います。つまり、瀬下の魚はキャストテクニックで釣れ!とお伝えします。(色んなスラッグキャストを練習しましょう。)
実釣!大見川中流域
お昼ごろ大見川の中流域に移動しました。朝からポツポツと雨が降っていたのですが、とうとう土砂降りになり、風も出てきました。最悪のコンディションです。水温は11℃まで上昇していました。河原に駐車し川を見ながら昼食をとっていると多数のライズが見えました。濁り前の乱食いが始まったと思い急いで竿を出します。しかし、Akioの腕では風が強くてラインスラッグが作れませんでした。毛鉤もラインも風下へピンと一直線に張ってしまいます。ドライを諦めてウエットにチェンジするがライズしている魚はヒットしませんでした。ラインよりも毛鉤先行させて深いところを探ったり、下流側で虫が羽化するような動き(水面に浮いてくる動き)で誘ってもアタリなしです。あれこれ試しますが全く反応なしでした。そうしているうちに川の水位が上がってきて、身の危険を感じたので残念ながら納竿しました。膝上ぐらいのウエーディングでも濁ってしまうと大変危険です。深みや岩が判らなくなって身動きできなくなります。特に始めたばかりの方へ伝えたいのは増水・濁りは急に来ます!充分注意してください。ああああ~ライズしてるのに釣れなかった・・・フライマンは凹みます。車を走らせながら反省会モードで帰路につきました。
まとめ
フライフィッシングを楽しむために
- 春先は、温かい地域、降雪量が少ない地域、日照時間が長い川(支流)、湧水が多い支流を選ぶ
- 落ち込みの泡の切れ目は毛鉤の落とし方で釣れ!
- 瀬下の魚はキャストテクニックで釣れ!
- 増水・濁りは急に来ます!充分注意してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Akio
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